ざんねんなひと

ある日の飲み会。

有名な某企業にお勤めな彼。

しかしわたしはそのブランドに興味がない。

すごいとは思うが興味がない。

彼の第一印象もあまりよくなかった。

座り方が前のめりだしシャツ開けすぎ。

控えめに言っても苦手。

自己紹介では自社製品アピール。

はい俺の働いてる会社すごい。

サーフィンやってます。

はい俺かっこいい。

マラソンしてます、鍛えてます。

はい俺かっこいい。

俺かっこいいアピール全開。

1人の女子以外全く彼に興味が持てなかったのか触れてもらえずあまり会話に入れず。

途中存在感なかったけど。

ほかの男性たちは普通だった。

逆にちゃんとしてて好感が持てた。

俺かっこいからお仕事の話が全く聞けず

こいつ本当にあの企業で働いてるの？

とさえ思ってしまった。

彼はお酒が飲めないみたいだ。

ビールを一口くらいしか飲んでなかった。

今日は飲まないでおく。

とアピール。

しかし、先輩に飲めないことを暴露される。

そんなことない。いつも家の近くで飲んでると。必死。

かっこ悪い。

好きなタイプを彼が話す。

時代遅れ。

返す言葉がなかった。

いい年してやめてくれ気持ち悪い。

お店は2時間だったが早めに切り上げたかったらしい。

自分中心じゃなかったもんね。

スマホに夢中になる。

伝票を見てスマホ見てを繰り返す。

あれだけお時間をかけ計算していたにも関わらず、

女性○○円ね。

あとでおつりは返すから☆

うん。完全に完璧に割り勘やん！

数十円のつりなんていらねーよ。

気に入らなくても少しは多く出せや。

スマホで必死に計算した意味あるんすか？

店入ってからコースって決めたからみんな値段知ってるよアホ。

開いた口が塞がらなかった。

その場で男からもお金を徴収しようとするも先輩に、あとでやろうと言われる。先輩さすがっす。

彼が多くお支払いしたように見せつけられたが実際はどうだか。

席のみの予約だったらしくメニューを見てたらコースゴリ押し。

アラカルト完全却下。

コースにこだわる理由がわかった。

なるほどね。ケチだもんね。

たくさん頼まれたら困るよね。

たぶんアラカルトだったら多く払えって言われてたな。

ひとしきりごたごたし席を立つ。

エレベーターがきた。

先乗って、と女性を先に乗せる。

広いから全員乗れるであろうが先に行けと。。。

絶対文句と集金だろう。

彼は、俺たちはこれから飲みに行くから！と

男だけで行きたいオーラを出し夜の街に消えて行った。

いや、この感じで二次会は確実にないから。

ばかかよ。

彼きっと飲み会慣れしてないよね。

残念です。